
水タバコは多くの国で昔から使われていて、その呼び名も各国・各地方により異なります。
日本では水タバコ・水煙管・水パイプとも呼ばれています。
エジプトをはじめ、モロッコなど北アフリカのマグリブ諸国ではアラビア語でシーシャ(Sheesha)、
インドやパキスタン・ネパールなどではヒンディー・ウルドゥー語でフーカー(Hookha)、
トルコではナルギレ(Narguile)、トルコ以外にも、これと同系統の名称がシリア地方やバルカン半島など
幅広い地域で用いられていますが、中でもアラビア語においては語末の発音が異なるためナルギーレ・アルギーレなどのように
多少ヴァリエーションがあります。この他に、ヘブライ語でナルギーラ、ギリシア語でナルギレス、ブルガリア語・ロシア語ナルギレなど、
数多くの言語・地域で用いられています。この系統の名称の語源は、ペルシャ語で「ココナッツ」を意味します。
また、更に遡ると同じような意味のサンスクリット語(ナーリケーラ)などインド亜大陸地域の言葉(特にドラヴィダ諸語)に
求められるとされています。この語源は、インドでは従来、麻の煙を吸う際の道具として中身をくりぬいて水を入れたココナッツの殻が
使用されていた事とも一致します。現在のイラン・シリア・UAEなど中東諸国ではガリヤーン現代ペルシャ語の(主に首都テヘラン方言の影響を受けた)
口語では「ガリユーン」となる事も多いです。これと同じ系統の名称では、ロシア語のカリヤンなどがあります。
その他にも、1度は耳にした事もあると思いますが、水パイプ・ハブル・バブル(英語: hubble bubble)・ボング(英語: bong)なども
機能・形状的な面から付けられた名称ですが、甘いフレーバー付きのタバコを用いるわけではないものもあります。